契約書は婚姻届

• 母からの電話 : その日、水越響子は三年間付き合った恋人に別れを告げた。
• 突然すぎる求婚 : 響子は、テーブルの上に置かれた紙に書いてある文字を目にし息を呑んだ。
• 契約成立 : 云わばこれは契約だ。
• オヤジと新居 : 彼女の小さな呟きは行き交う車の騒音の中へ消えていく。
• 友人への報告 : その報告を聞いた友人の反応は、響子が予想していた通りのものだった。
• 響子の作戦 : 響子の考えた作戦は実に単純なものだ。
• キャップの男 : 自分が目にした光景に彼女は言葉を失った。
• 泣いていい : 聞き間違いじゃなかった。
• 変わり者な旦那様 : 今、大樹は何と言ったんだ。
• 二人の浅生さん :突然笑い出した夫の姿に驚き、響子は唖然としたままその場に立ち尽くす。
• シュークリームの行き先 :この日、今まで最低としか思っていなかった大樹に対する印象が、響子の中でほんの少しばかり変わり始めた。
• 年賀状事件勃発 :響子はリビングで一人ローテーブルの上に置かれた物を見て悩んでいた。
• 教えて響子先生！ :この日、二人の間にまた一つ大きな差がある事が明らかになった。
• 静寂に感じる寂しさ :そんな空間ですら静かだと感じてしまうのは、きっと夫のせいだ。
• 訪問者の正体 :大樹の口から飛び出した爆弾発言に、響子はポカンと口を開けたまましばし呆然とするしかなかった。
• アニメ鑑賞会 :夫婦二人だけのアニメ鑑賞会が始まった。
• 突撃！お宅訪問 :さて、どうやって夫がこの場に居ない事を誤魔化そうか。
• 三つの約束 :そう言って、彼は響子に対し三つの約束事を守って欲しいと言ってきた。
• 旦那様はご立腹？ :もう十分怒っているじゃない。
• 強引すぎる旦那様 :夫のこの一言に、頭痛が更に酷くなったのではと、響子は頭を抱えたくなった。
• 甘い風邪薬 :こんなに困った様子の夫を見るのは初めてだと、響子は楽しそうに笑みを浮かべた。
• 小さく揺れる手 :繋がった手は二人の間で小さく揺れ続け、移動の間決して離れる事は無かった。
• サプライズを君へ :この感情を隠し通す事など最初から無理だったのかもしれない。
• 気持ちがつながった夜 :妻の言葉に小さく笑った大樹は、いつも以上に優しい声で自分の気持ちを口にする。（R-18)
• 晴れのち曇り :ふと、考えたくない単語が響子の脳裏に過った。
• 夫の気持ち、妻の涙 :視線の意味を理解した響子は、きっぱりと自分の意思を告げた。
• オモチャを取られた子供 :惚れた弱みなのかもしれない。
• 相席のお礼 :あまりにも優しい男の声と穏やかな表情に、響子の心は揺れ動いた。
• ガールズトーク :そんな彼の意見を聞いても、響子の中で気持ちが変わる事は無い。
• 負の連鎖は続く :次第にその現実が、じわりじわりと響子の心に不安の色を濃くしていく。
• 言葉という凶器 :今の響子は冷静な判断が出来ない程混乱し、一体どうすれば正しいのかと戸惑うばかりだった。
• 答えとは :頭では理解していても、期待しない事など出来なかった。
• 彼の正体 :そして、あるものを目にした瞬間、彼女は驚きのあまり言葉を失った。
• 立ち入り禁止の部屋 :響子は一度その場で大きく深呼吸をし、この場に居ない人物へ謝りながら、掴んだドアノブを回す。
• 綴られた想い :今まで迷いに迷っていた響子の心は、最後の一文を見た瞬間決まった。
• 彼は静かに佇んで :大樹が発したその言葉が、彼の切なる願いのように感じた。
• ごめんね :優しく笑う大樹の笑顔を見た瞬間、響子の中で感情が弾けた。
• 名刺の持ち主 :彼の口から紡がれた言葉は、再び響子を驚かせるものだった。
• 彼が私と結婚した理由 :そして彼は、たくさんの料理が並ぶテーブルの上に頬杖をつき、当時を懐かしむように語りだした。
• クラクションを二回 :彼の優しさ、あたたかさを知ってしまった今、きっと私がこの人から離れる事は難しい。
• もうこの手を離さない :五月のある晴れやかなこの日、響子と大樹は二人揃ってある場所を訪れていた。（R-18)

〜2nd Main Story 〜

• 秘密の結婚生活続行決定 : 二人が握手を交わした瞬間、再び、二人の秘密の結婚生活の幕が上がったのだった。
• 犬と不安 : これから一年、退社まで無事仕事を続けられますように。
• 社員交流球技大会 : 次の瞬間、試合終了を知らせるブザーが体育館内に鳴り響く。
• 借り人競争 : 大樹が自身に与えられたお題を確認し、その条件に合った人物の求め走り出す。
• 選ばれた理由 : 彼女はただ、その疑問に対する大樹の答えが知りたかった。
• 男達のランチタイム : 昼休憩時間も残り僅かとなり、昼食を食べ終えた二人はそれぞれ好きに寛いでいる。
• 夫の心、妻知らず : 目の前に突き付けられた究極の二択に、しばらくの間、大樹はその場で頭を抱え悩み続けるのだった。
• 昂る熱と冷たい視線 : 響子はこの時、初めて工藤が言っていた言葉の意味を理解した。（R-18)
• 戸惑いと暴走 : 大樹は怒っている。そう彼女は直感した。（R-18)
• 取っちゃダメ！ : 最近、響子はある悩みを抱えている。
• 芸能人 : 忘れてた、と軽い調子で笑う大樹の姿に、響子は呆れ顔になり小さく溜息を吐く。
• ドキドキの初対面 : この時、響子の中で連休のスケジュール一つ目が決定してしまった。
• 計画通りには進まない : その時、この場に居るはずの人物が居ない事に気付いた大樹が、不思議そうに首を傾げた。
• 眼鏡を通して見える心 : 盛大な溜息を吐き、爆弾がどうのと言う夫の姿に、響子はますます首を傾げるばかりだった。
• 何故あなたがここに居る : 何故だ。何故この人がここに居る。
• 開戦のゴングが今鳴った : まるで自分を射殺さんばかりの鋭い声と視線が、大樹から修二へ向けられる。
• 二人の決意 : この人のために、そしてこの人の隣に立って恥じない自分になるために、私はこれから強くなる。
• 彼氏じゃなくて？ : 響子が発した言葉が、この計画の始まりだった。
• 妻バカな男と二本の電話 : 現実に向き合わなければいけないと、響子は肩を落とした。
• お守りの指輪 : 混乱する妻の頭を撫で笑みを浮かべる彼の顔は、響子が今までに見た事が無い程頼もしく見えた。
• 心躍る未来 : 響子は、これから始まるであろう今まで以上に楽しさが詰まった夫婦生活に、心躍らせるのだった。

End

〜 Extra Story 〜

• 俺の友人について話そうか(前編) : 他人のメールを覗き見する趣味はまったく無いが、俺はどうしてもその画面から目を離す事が出来なかった。 / 誠司視点
• 俺の友人について話そうか(後編) : 俺からしてみれば、大樹はただの女々しい馬鹿だ。 / 誠司視点
• 見守る者の悩み : 数日前から、二人の間に何か重大な事が起こった事は、既にコンシェルジュ達の間で噂になっている。
• お子様な旦那様(前編) : 今、響子の視線の先で穏やかな寝息を立てているのは、上半身裸の幼児だ。 / 大樹が子供になってしまう不思議なお話
• お子様な旦那様(後編) : 何だかんだ文句を言いつつ、しっかり飲んでるじゃないか。 / 大樹が子供になってしまう不思議なお話
• そうだ、温泉へ行こう！ 01 : 大樹が突然旅行へ行こうと言い出した事が始まりだった。
• そうだ、温泉へ行こう！ 02 : 突然不機嫌になってしまった妻を目の前に、大樹はどうしたものかと困り果てていた。
• そうだ、温泉へ行こう！ 03 : 今日の響子はいつもと様子が違うらしい。（R-18)